こんにちは。不登校支援センターです。
今回のお悩み解決メソッドでは
【不登校の6段階】について
お伝えしていきます。
今回お話するのは、
「予備期」と「初期」についてです。
まず「予備期」について
「予備期」ですが、
文字の通りこの時期のお子さんは
学校に登校しています。
しかし
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何となく学校に行きづらそう…
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いつもと様子が違うかもしれない…
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といった「小さな変化」を
表している時期です。
ここで、質問です。
お子さんの様子を振り返ってみて、
このような事はあったでしょうか?
今まで楽しみにしていた部活を
休みがちになる
—
自分から行きたいと言った塾を、
急に辞めると言い出した
—
家で勉強をしなくなった
—
先生や友達に対して、
ネガティブな発言が多くなった
どうですか?
どれも小さな変化ですし、
気分にむらがあるお子さんなら、
つい「何時もの事」と気に留めなかった、
なんてこともあったでしょう。
お子さんの中には、
「予備期」のサインがとても小さく、
気が付くと既に「初期」に
移行している場合もあります。
この時期(予備期)のお子さんは、
学校に対して葛藤を抱えつつ、
自分でなんとかしようと対処しています。
しかし、学校という社会の中では、
人間関係や人からの評価、
期限や目標を課されるなど、
沢山のストレスがあります。
多くのストレスが一気にかかり、
そのストレスの処理が十分に行われないと、
どんなお子さんでも「予備期」から「初期」に移る
可能性があるのです。
つまり、
一生懸命対処しようとしても、
自分のキャパシティーを超えた時、
心を守る手段として「不登校」という
行動をとらざるをえないのですね。
続いて、「初期」について
「初期」は「予備期」に
解消されなかったストレスが
心因性の身体症状として現れる時期です。
どのような状態かというと
コップに水を注いでいる場面を
想像してください。
どんどん水を注ぎます。
何も(水をかきだす等)しなければ
コップの水はいつか溢れますよね。
このようにストレスが溢れた状態になると、
体に様々な症状として変化が現れてくるのです。
例えばこんな症状です。
朝になるとお腹が痛い
と言ってトイレにこもる
—
微熱が数週間続く
—
頭痛を頻繁に訴える
—
食欲が低下する
—
夜眠れない、朝起きられない
このような身体症状が現れると…
遅刻・早退・欠席が増えるようになり、
学校との距離が開きはじめます。
すると、安定した登校が
難しくなってくるのです。
学校に行かないという行動を取ることで
何とかストレスを処理しようとしていることが
お分かりいただけたかと思います。
しかし、「不登校」という手段を使って
処理をするのが正解なのでしょうか?
それぞれのお子さんに合った、
適切なストレス処理の手段が
あるということを、皆さんご存じでしょうか?
当支援センターのカウンセリングでは
そうしたストレスの処理方法(ストレス解消法)を
子どもさんと一緒に考えていくこともしています。
私たちもカウンセリングに携わる中で常に感じるのは、
「サポートは早い方がよい」ということです。
例えば、虫歯も痛みを感じる前、
定期健診などで発覚し
すぐに治療に入れば、
麻酔もせず少しの治療で治すことができるでしょう。
この「早く取り組むことが大切」という点は
不登校にも共通するのです。
学校にいかないという行動が長期化するほどに、
お子さんは学校に行かない状態に慣れていきます。
学校と距離がひらくほどに、学校に対する不安感や
現状(学校に行っていない状態)を
維持したいという気持ちが大きくなっていきます。
そして、この状態が長く続けば続くほど
より一層、不登校という状態を
抜け出しにくくなるのです。
これまでのご相談の中でも、
不登校が長期化し、自分だけでは現在の状態を
変えにくくなったお子さんもおりました。
ですので、今お子さんの様子に不安を感じ
どうしたらよいかと悩んでいる方には
「少しでも早く、新しい行動を取ってみること」
をおすすめしています。
アプローチの内容や進む方向は
それぞれですが、その子、ご家族に合った支援を
始めていけたらと思っております。
さて、今回の不登校の6段階の
「予備期」と「初期」について
いかがでしたでしょうか?
次回は、「本格期」と「安定期」について
お話をしていきます。
本日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
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