こんにちは。不登校支援センターです。
今回のお悩み解決メソッドでは、
不登校の6段階の
「本格期」と「安定期」について
お話をいたします。
前回「予備期」と「初期」のお話を通して
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早く子どものサインに
気が付いてあげればよかった…
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もう「初期」も通り越しているから、
不登校は深刻な段階になっていて
時間がかかるのではないか?
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と感じられた親御さんも
いらっしゃるのではないでしょうか。
確かに…
早く気が付いていれば…
という後悔や
自分を責めるお気持ちもあるでしょう。
しかし…
『今』状態に気が付いたからこそ
出来る事もあるのです。
状態がわかった今だからこそ、
これからを考えて
どのようにアプローチをしていけばよいのか…
このお悩み解決メソッドが皆様の指針となれば幸いです。
さて、前置きが長くなりましたが、
今回のテーマ、
「本格期」と「安定期」について
お話しいたします。
この「本格期」と「安定期」は、
不登校という状態が定着した時期です。
どちらも、学校に長期間登校していない状況です。
しかし…
お子さんが持っている本心、
つまり気持ちの方向性は
「本格期」と「安定期」では
真逆なのです。
「本格期」のお子さんは
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学校には行かなくてはいけない
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と心の中では理性が働いていますが
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学校に行きたくない
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という本能的な思いもあり、
この理性と本能の間で
心が揺れ動いています。
強い不安を持ちながら日々悩み、
もがいているのです。
そして、同時に学校を休んでいる
罪悪感や自己嫌悪などから
葛藤が生まれ、身動きが取れません。
親御さんとしては、
長期間学校に行っていないお子さんを見て
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学校にいってほしい
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家から出てほしい
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というお気持ちがありますよね。
そのお気持ちから
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どうしたら学校にいけるのか
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少しでもいいから行ってみたらどうか
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と登校を促したくなるでしょう。
しかし
この時期のお子さんは、
自分の葛藤と向き合う事で精一杯です。
そのため、登校を促すお話の前に、
気持ちに余裕を持てるような
『安心感のある雰囲気づくり』が
大切になってきます。
続いて、「安定期」について
この時期のお子さんは
「学校に行っていない日常」に安定を感じ、
「学校に行かなくちゃ」という気持ちが、
少なくなりつつあります。
そのため、学校に行っていない事に対する
罪悪感や自己嫌悪感を持っておらず、
不登校であることに満足し、
納得感を覚えているのです。
この「安定期」は、
子どもが学校に行かないことに
安定している段階のため、
不登校の6段階において
最もよくない時期であるとも言えます。
この「安定期」のお子さんに対しては、
「安定期」を脱し、どのように動くのか?
という行動の動機付けが大切です。
例えば…
お子さんのお話に耳を傾け、
一緒に考えていくという姿勢を示すことで
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誰かと一緒ならば、
今の現状について
少し考えてみよう
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という気持ちが起こりやすくなります。
「学校に行っていない」という姿は同じでも、
お子さんの心の葛藤の強弱によって、
行動と内面にある思いが異なるという点が、
非常に難しく感じられますね。
このように「本格期」と「安定期」は
不登校という状態としては同じですが
気持ちの方向性が異なります。
「本格期」なのか「安定期」なのか?
お子さんの状態をよく見て、
適したアプローチをしていく
必要があるのです。
しかし、本格期も安定期も
学校に行っていない状態に変わりはないため
行動だけではお子さん気持ちの方向性が
見えにくいのです。
お子さんが葛藤しているか、という点については
「学校は行かないといけないと思っているんだ…」
という言葉だけでは測りずらいものです。
私たち不登校を専門とするカウンセラーでも、
お子さんが今どちらの状態にいるのかを
見極めることは非常に難しいものです。
言葉で葛藤を示していても、その葛藤が
「学校に行けていない事」に対しての葛藤なのか
「親の望み通りに動けていない自分」
に対する葛藤なのかによっても
本格期寄りの安定期なのか、
または安定期なのかも異なります。
つまり、お子さんの行動や言葉だけで
「こちらだ!」とすぐに判断することは難しく、
また間違った判断をした場合
不登校に対するアプローチに
より一層時間がかかってしまうという
危険性もあるのです。
当支援センターでは、
お子さまの状態を心理テストなどを用いて
しっかりと把握し
その子一人ひとりに合わせた
最適なカウンセリングを行っています。
よろしければご覧くださいね。
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無料面談について詳しくはこちら
https://www.futoukou119.or.jp/lp/11
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今回も最後まで、
ご覧いただきありがとうございます。
次回は不登校の6段階の最後
「登校刺激時期」と「経過観察時期」について
お伝えしますね。