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こんにちは。不登校支援センターです。

今回から、
不登校の解決事例をお伝えしていきますね。

皆さまのお子さんが現在の状況から、
少しでも良い変化を迎えているところを
想像していただく手掛かりになれば幸いです。

今回の事例は、中学生Aくんのお話です。

Aくんは当時中学2年生
中学1年生の頃から学校を休みがちでした。

中学2年生になり、
クラス内の友人とのトラブルをきっかけに、
さらに登校日数が減り、
2年生の6月からは
まったく登校しなくなってしまいました。

Aくんは親御さんに
「もうどうやっても無理」
「学校に行け!というなら死ぬしかない」
とネガティブな発言を繰り返しており、
病院やスクールカウンセラーと話すことも拒否。

一日をゲームと動画サイトを見て過ごす
という生活をしていたそうです。

そんな中学生だったA君
実は今、大学に進学するために
自分で学費を稼ぎながら高校へ通っています。

親御さんもその変化に驚いておられましたが、
自分で率先して奨学金の制度を調べ、
先生に相談しながら申請を行ったりと、
自主的に行動している姿を見て、
とても安心できるようになったと話して下さいました。

なぜ?
A君はこんなにも大きく変わったのでしょうか?

もちろん、A君だけが特別なことをして
そうなったわけではありません。

いくつかの条件が整えば、
子どもたちには自主的に動く力がわいてきます。

ここで、子どもが自主的に動くために大切な
3つのポイントをお伝え致します。

※様々なケースがあり、もちろん個々の事情によって
違いはありますが、それを前提として、
大切な3つのポイントがあります。

【1】自分の目的
【2】自分が出来ることの把握
【3】出来そうだという期待感

人間は何かしたいと感じたときに、
自分の現在の状態を考えて、
出来そうかどうかを判断します。

反対に言うと、
この3つを子ども自身が理解していると
動くエネルギーへとつながっていきます。

先ほどのAくんの例でいいますと、

【1】ニートにはなりたくない(目的)
【2】学校へ行くことは今は出来ない(自己把握)
【3】でも行く為の練習からならやれそうだ(期待感)

この辺りからスタートしていきました。

出来ることから取り組み、
出来ることが増えてきて、
学校へ通い出せたら何に取り組むのかまた考えて、

【1】専門職になってみたい(目的)
【2】学校へ行きながらアルバイトは出来る(自己把握)
【3】週4日勤務でお金をためれば奨学金と合わせて大学にいけそうだ(期待感)

このように目的を更新し、
再度行動を考えていきました。

実際はもっと細かく目標設定をしたり、
様々なアプローチをしているのですが、
今回は長くなりすぎるので割愛します。

Aくんはこうして現在動いているのですが、
これは中々1人で考えていても実行するのが難しいです。

というのも…
ポイントでいうところの自己把握というのは、
自分自身ですることがとても難しいのですね。

その理由は、
ストレスがかかり、
自己評価が下がっている状態だと、
自分の性格や長所などを
きちんと把握しにくくなるからです。

ですので、
第三者と対話しながら
自分のよさに気づいたり、
目的を決める際に話をすることで
整理が進み、納得がしやすい
という効果があるのです。

ここで
「自分だけで何とかしなくては・・・!」
と思い込みすぎると、
自分だけで何とかしようとするあまり、
自発的に動けなくなってしまうことが多いのです。

これは子ども本人だけでなく、
サポートする周囲の方々にも当てはまります。

どのように支えていけばよいのか、
なんのためにそれをするのか、
1人で考えていても躓いてしまうことがあります。

お一人で不登校という問題と向き合い、
どうしたらいいのだろうと悩んだら、
どうぞ私たちにお声がけください。

一緒にどのような道があるか、
考えていきましょう。

不登校はその子その子に合った
アプローチをしていけば改善できます。

本人の特性を把握して、
自主的に動けるよう
サポートしていきたいですね。

最後に…
昨今、大学進学する子ども
とても多くなってきています。
文部科学省の学校基本調査によると
2016年の大学進学率は
男女合計で52%だそうです。

上記は、大学進学の%です。
これに短期大学や
専門学校などを加えると
全体の70〜80%くらいは
進学という形になります。

多くの方が将来のために
進学を検討されていると思いますが、
実は学生たち自身は
「なんとなく行く」
「周りが進学だから自分も」
という場合も多いのです。

そういった子たちが
進学先でどのように生活するのかは、
想像がつきやすいですね。

目的意識がなく、
進学してもあまり効果的に
学習は出来ないでしょう。

当支援センターに来られている
お子さんの多くは復学する際に
ある程度の目的を持っています。

それは当支援センターの目的が
「自立できる人間になる」
という部分を強く意識しているからです。

学校に行けばそれで終わり
というわけではないですよね。

むしろ、その先の人生のために、
学校という場所があるのです。

しかし、それが中々難しいのです。

ご相談に来る子どもたちの多くは
そんな先のことをイメージする前に、
現状で身動きが取れなくなっている
ことが多いのです。

そうした子どもたちが、
一歩踏み出す勇気を
持つことができるように、
当支援センターのカウンセリングでは
子どもたちに寄り添いながら、
一緒にこれから先を考えていくのです。

今回のお話はここまでとなります。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。

次回の記事でも、
現状に悩みながらも、
将来について自分で考え行動していった
子どもたちの姿をお伝えしていきますね。

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