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こんにちは。不登校支援センターです。

今回で、解決事例のご紹介は
最後となります。

ここまでたくさんの事例を
お伝えしたと思います。

皆さまにとって
参考にしていただける事例等は
ありましたでしょうか?

さて…
今回はカウンセリングを進める上で、
最も大切な「信頼関係」について
お話しようと思います。

今回は、中学時代から不登校だった
Bくんのお話です。

Bくんが当支援センターに相談に来たのは、
高校に進学して1ヶ月が
経とうとしていた頃でした。

Bくんは学校を休んでから
次第に誰とも話さなくなり、
親御さんとしても
Bくんが何を考えているのか
全然わからない…
どうかかわったらよいか…
本当にお困りの様子でした。

Bくんとの初めての面談の時、
Bくんは無表情でした。

「絶対に話なんかしないぞ」
という態度だったとのこと。

その態度からしても
人に対しての不信感を
もっていることが伝わってきました。

それと同時に、
その不信感を持たざるを得ない出来事が
Bくんにはあったのだろうと
カウンセラーも感じたそうです。

だから、カウンセリングでも
無理に話してもらうということはせずに、
Bくんが興味を持っている話題を
カウンセラーが話したり、
イエスかノーかで答えられるような
話題を重ねていきました。

結果、この空間では、
安心して過ごせることを
Bくん自身が実感できるように
カウンセリングを進めていきました。

すると、ある日…
カウンセリングの時に
Bくんがぽつりと話しました。

「両親のことは信じられない」

短い言葉の中に、
これまで言えずに溜め込んできた思いが
込められているようでした。

カウンセラーも急かさずに、
じっくりと聴いていくと、
Bくんもゆっくりと話してくれました。

きっかけは中学時代の時に、
親御さんが良かれと思い、
Bくんをスクールカウンセラーとの
面談に連れていったことだそうです。

スクールカウンセラーの方も
とても温かみのある方で、
Bくんも会えばきっと
打ち解けられるだろう、
と親御さんは考えてのことだったそうです。

しかし、そのまま伝えても
まず会わないだろうと親御さんも思われたのか、
Bくんにとっては
結果的にだまし討ちのような形で
スクールカウンセラーと
対面することになったとのことでした。

親御さんとしても
苦肉の策だったと思いますが、
Bくんからすると、
裏切られたという思いを
強く抱いてしまう
出来事となったそうです。

「今までずっと言えなかったんだね。」

カウンセラーがそう返すと、
急に泣きながら
今までの両親に対して
の思いを語り始めました。

「僕は劣等感ばかり感じてきた。」

「お父さんとお母さんの
背中を追っかけて来た。
けど、僕には真似が出来なかった」

「お母さんもお父さんも
僕のことなんて
どうでもいいと思ってる!」

などと…

尊敬していた親御さんの
期待に応えようとしてきた努力、
それが叶わないと感じたときの
悔しさ、悲しさが、
親御さんへの不信感・劣等感の
言葉として出てきました。

Bくんとも話し合い、
親御さんとも共有することを
了承してもらい、
親御さんに伝えました。

親御さんもBくんの思いに
とても驚かれていました。

もともと口数が多くないBくん
親御さんとしても
そのような気持ちを
Bくんが持っているとは
思ってもみなかったそうです。

その後のカウンセリングで、
Bくんはこれまで感じてきた思いを
積極的に話すようになりました。

——
中学時代、LINEグループで
周りからありもしないことを
言われ傷ついたこと。
——
自分には中学3年生から、
がんばる目標がないこと。
——
中学1年生のときは自信があった。
だから堂々としていられた。
だから縮こまってもいなかったこと。
——
中学は合唱部で歌を歌っていて
自信があった。
しかし、中2に声変わりをして
真面目にやるのが恥ずかしくなり、
1人で居たいと感じ始めたこと。
——
器用だと皆は言うが
自慢するものがないし、自信もないこと。
——
自己分析すると、
僕は人見知りで根暗で不真面目。
そして、良いところは無い
と感じていること。
——
小学校5、6年生では
天然、幼いと言われた。
僕がなりたかった存在
(ムードメーカー)が居たこと。
——

と今まで話して来なかったことを
吐き出すように
思いのまま話し始めたそうです。

そして、話し終えたあとは
Bくんもどこかスッキリした
表情でいることに気がつきました。

また、親御さんも
Bくんのそうした思いを知る中で、
徐々にお家の雰囲気も
静かで張り詰めたものから、
和やかでゆったりとしたものに
変わっていったそうです。

その後、Bくんは少しずつ、
「これから」のことを話していきます。

これからどんな進路に
自分は進みたいのか?

どんなことを
がんばらないといけないのか?

どんなことを
心配しているのか?

など、Bくん自身の考え、
気持ちを話してくれました。

色んなことを
カウンセラーとも話し合いながら、
一歩ずつ学校に向けて
チャレンジしていくことができた
とのことでした。

Bくん自身、
過去のつらかったことを
自ら話しながら
整理をしていくことで、
少しずつ今に向き合う気持ち、
これからのことを考える覚悟が
持てたようでした。

そして、このことは
多くのカウンセリングプロセスに共通する、
お子さんの姿でもあります。

人の心は一人ひとり異なっており、
同じではありません。

だから、その心が
解きほぐれていくための時間も
一人ひとり違います。

それでも…
今のお子さんの心の状態を理解し、
今できることを一つ一つしていくことが、
お子さん、そしてご家族が
一歩ずつ前に進むことにつながっていきます。

不登校は
誰かの責任ではありません。

お子さんが
弱いわけでも決してありません。

これからの未来を
楽しく歩んでいくために、
私達が少しでもお手伝いが出来たらと思います。

ご家族で解決が難しいと感じたら、
どうか私たちのような
第三者機関に声をかけてみるという
選択をご検討ください。

何度もお伝えしていますが
当支援センターでは、
無料面談を実施しております。

まずは、お気軽にご相談ください。
↓↓↓↓↓
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無料面談について詳しくはこちら
https://www.futoukou119.or.jp/lp/11
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皆様と一緒に、
不登校という事情、
そしてご家族の心の状態を
一緒に考えていければと思っています。

最後まで
お読みいただき
ありがとうございました。

お悩み解決メソッドを運営する
不登校支援センターをご活用くださいませ。

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