こんにちは。不登校支援センターです。
今回からのお悩み解決メソッドでは、
中学生のお子さんを持つご家族に向けて
お伝えいたします。
全8回のうち、今回は1回目となります。
この記事をお読みになっている方の多くは、
中学生のお子さんを持つ親御さまかと思います。
全8回のうち前半は、
中学生の不登校の現状、
要因についてお伝えしていきます。
そして後半は、
そうした現状を踏まえ、
どのように中学生の不登校の解決を
図っていくのかについて、
カウンセリングでの
具体的なかかわりも交えながら
お伝えしていきますね。
では、早速始めていきたいと思います。
最初に皆さんにお聴きしたいのですが、
不登校の児童生徒は
全国に今どれくらいいると思いますか?
特に中学生の状況は
どのようなものなのか
ご存知でしょうか?
昨今公表された文部科学省の調査結果では、
全国に、およそ30万人の小中高生が
不登校状態にあるとされています。
しかし、この数字は、
年間で30日以上を欠席した場合
となりますので
実際にはもっと多くのお子さんが
不登校状態にあるのだと思います。
そして、小中高別々で詳しく見てみると、
【小学校】
およそ10万人
【中学校】
およそ19万人
【高校】
およそ6万人
このような状況となっています。
この数字を見ていただいても
お分かりになると思いますが
不登校になっている
中学生の人数がいかに多く、
割合も高くなっているかがご理解いただけると思います。
そして、その人数、割合は増加傾向にあり、
過去最多を記録しています。
子ども全体の数が減っているにも関わらず
割合が増えているという状況は以前からあり、
学校も一生懸命対応をされています。
しかし、それでも人数が増えているというのは、
その対応がいかに難しいことなのか?
という実情も表れていると思います。
中学生の不登校の状況について、
もう少し詳しく見ていきましょう。
中学生全体の不登校の人数が
19万人ほどであることは先ほどお伝えしましたが、
学年別に見ていくと、次のようになります。
不登校の学年別人数
【小6】 30,771人
【中1】 53,770人
【中2】 70,622人
【中3】 69,544人
・小6から中1になるタイミング
・中1から中2になるタイミング
この2学年で
大きく増えていることがわかりますよね。
それだけこの時期には、
子どもに多くのストレスが
かかっているということかもしれません。
また別の項目では、
中学1年のときに不登校だった生徒の55.5%が
中学2年になっても不登校状態にあること、
中学2年で不登校だった生徒の68.4%が
中学3年になっても不登校状態にあることも
示されており、中学生の不登校は
長期になりやすいことが明らかとなっています。
ここまで不登校の現状について
お話させていただきましたが、
いかがでしたでしょうか。
特に中学生の不登校が、
いかに対応が難しいかということを
知っていただけたかと思います。
次回以降は、中学生の不登校の多さについて、
その理由はどんなものが考えられるのか?
この点についてお伝えできたらと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
次回のお悩み解決メソッドもぜひご覧ください。
(参考文献)文部科学省 「令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」