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面談の3つのステップ(2)

こんにちは。不登校支援センターです。

今回は
中学生のお子さんを持つ
ご家族に向けたお話の6回目ですね。

今回は前回お伝えした
【1】ラポール(信頼関係づくり)
【2】カウンセリング(抱える悩みの相互理解)
【3】コーチング(目標を達成するためのサポート)
の3つのうちの
【1】ラポール(信頼関係づくり)に続いて、
【2】カウンセリング(抱える悩みの相互理解)
についてお伝えします。

カウンセリングでは、
抱えている悩みを
カウンセラーに話し、
理解してもらうことで、
自分の心を整理していきながら、
お子さんが
「これからどうするか?」
というテーマを考えられるようになる、
準備をしていく時間となります。

ここで1つ、
皆さんにお聞きしたいのですが、
皆さんは自分自身のことを、
どれくらい知っているでしょうか?

どう答えたらいいのか?
難しいですよね…

カウンセリングでは
子どもたちに対して
こんなワークをすることもあります。
———–
A4の真っ白な紙に
「私は、○○です。」
というのを
ひたすら書き続けます。
———–

「私は、〇〇(名前)です。」
「私は、〇〇出身です。」
「私は、人前に出るのが苦手です。」



などなど、

尽きるまで書き続けます。

皆さんはどれくらい
書けそうでしょうか?

心理学のセミナーなどで、
大人の方へ実施する場合は
100個くらい書いたりするようです。

なぜ、このお話をするのかというと、
人は自分の悩みを
必ずしも『自分で知っている』
わけではないからなのです。

心理学では、
自己理解と言ったりするのですが、
文字通り自分で自分のことを
どれくらい知っているか
という度合いになります。

これが高い人は、
自分の心の変化、その理由にも
自分で気づくことができるので、
ストレスとも上手に付き合って
いくことができるのです。

カウンセリングでも、
先ほどお伝えしたワークを
実際に行ってみると
自分のことについて
10個くらいで
ペンが止まる子もいました。

そしてその子は
今の状況について
「自分でも何で学校に
行けないのかわからない」
とも話していました。

書けた数が多いから良い、
少ないから悪い
ということではありません。
しかし、自分のことを
どのように書き表すのか?
ということも
お子さんのことを
理解するために大切な時間となります。

中学生という時期においては、
自分のことを十分に
理解できていなくても
それは自然なことかもしれません。

むしろ、自分のことについて
理解を深めていっている
時期でもあります。

しかし、心は苦しいのに、
その理由がわからない
というのは
とてもつらい状況ですよね。

だからこそカウンセリングでは
お子さんが話してくれる
内容だけではなく、
子ども自身が自分でも気づいていない
心の悩み、ストレスをキャッチできるよう、
【心理検査】という
客観的なツールも使っていきます。

自分の価値観や長所、
またはどんなストレスを
抱えているのか、など
様々な視点から
お子さんの心を理解していきます。

また、この【心理検査】を行う
メリットは、
まだ知らない、
気づいていない自分を知り、
自分の心を理解する
ということだけではないのですね。

自分の心を理解する
ということは、
自分の長所や強みを理解することになり、
それは、これから
一歩を踏み出すための自信がつく
ということにもつながっていきます。

「行けない原因は何だろう?」
と後ろ向きに考えるのではなく、
これから前に進むために、
「お子さんにはどんなイイところ、
強みがあるのだろう?」
と、前向きに活かすために
【心理検査】を活用していきます。

例えば、自分の特徴を書いていこう
というワークを実施した際に、
「自分は人見知りだ」
と書いたお子さんがいました。

その子の【心理検査】では、
———–
自分から人に声をかけたり、
自分の気持ちを口にすることは苦手。
しかし、人の様子をとてもよく観察し、
相手の表情やしぐさから、
人の気持ちを思いやることができる
感受性が豊かなお子さんである
———–
ということがわかりました。

今までは「人見知り」
という短所と思っていた特徴が
———–
人のことを良く見ている、
第三者目線で人のことを
想うことができる
———–
という長所としても
捉えることができるとわかったのです。

この【心理検査】の結果を
お子さんに話したあと、
家に帰ってから親御さんに対して
「私は人の気持ちを
思いやることができる、
共感力が高いんだよ!」
と自慢気に話をしたそうです。

このように、
自分の短所を長所として捉え、
自分の自信につなげていくことができる
というメリットが
【心理検査】にはあるのです。

【心理検査】に関しては、
当支援センターのブログにも記載しています。
よかったら、ご一読ください。
https://www.futoukou119.or.jp/blog/20170910/5880

今回も、最後までお読みいただき
ありがとうございました。

次回はいよいよ
お子さんが学校に再び向かうときとは
どんな様子なのか、
そのことについてお話しますね。

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