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面談の3つのステップ(3)

こんにちは。不登校支援センターです。

今回は中学生のお子さんを持つ
親御さまに向けたお話の7回目ですね。

前回は
お子さんが自分の心、悩みを
どのように理解し、
向き合っていくのか
についてお話していきました。

今回は、
実際のカウンセリングでは
お子さんがどのように
一歩を踏み出すのか、
コーチング(目標を達成するためのサポート)
についてお伝えしていきますね。

お子さんが復学に向けて
一歩を踏み出していく姿を
これまでたくさん見てきましたし、
またカウンセラーとも
様々な事例を共有する中で、
一番大事だと感じているポイントは、
お子さんが
「これからどうするか?」
というテーマを自分事としてとらえること
だと感じています。

このテーマを『自分事として』
お子さんが考え始めてからは、
お子さんも自分からチャレンジを続けていきます。

ですので、
この段階になるとカウンセラーの役割も
ペースメーカーのように、
お子さん自身が無理をしすぎないように
応援していくような役割となっていきます。

例えば、
以前は学校に行けないことも、
行かないといけないということも、
全て親御さんのせいにしている
お子さんがいました。
———–
親が朝起こしてくれないから、
学校にいけない
———–
親が学校に行かないと、
人生台無しになると脅すから、
行かないといけないんだ
———–
本当は行きたくないのに、
親が無理やり学校に行かせようとする
———–
といった具合です。

しかし、
カウンセリングを続けていく中で、
お子さん自身の気持ちが
見えてくることがありました。
———–
留年は嫌だと思う
———–
友達がいれば、
学校にいる時間も
苦ではないかもしれない
———–
学校の行き帰りは、
音楽を聴いていれば
気がまぎれるだろう
———–

このように徐々に、
学校に行っていないこと、
学校に行かないといけない
と感じている気持ちは
『自分が中心にあるのだ』という実感を持ち、
自分主体で考えていくようになったのです。

このようなコーチングの
ステップに入っているお子さんは、
自分の悩みとも向き合うことができているので、
これからどうするかについて
考える心の準備も出来ています。

そのため、面談の時間では
———–
どんな自分になりたいか?
———–
なりたい自分になるために
まず何から始めようか?
———–
など、これからのことについて
一緒に作戦会議をするような
形になることも多いのです。

例えば、
将来のことについて
お子さんと一緒に考えているときの場合
カ:カウンセラー
子:カウンセリングに来ている子ども

カ「将来こんな仕事したいとか考えたりする?」
子「んー、犬めっちゃ好きだから
ドッグトレーナーとかいいかなあ」
カ「そうなんだ!ドッグトレーナーって
どんなことをするの?」
子「まだよく分かんない(笑)。
でも血が苦手だから獣医はいやだし。」
カ「なるほどね。
じゃあ大人になったら
どんなドッグトレーナーになりたい?」
子「んー、まだわかんないけど
犬にたくさん囲まれたい(笑)。」
カ「そっかあ(笑)、
そしたらどんなテンションに
なっちゃうだろうね。」
子「たぶん、めちゃくちゃ楽しいと思う!」
カ「たしかに!めっちゃ楽しそうだね。
じゃあ、ドッグトレーナー目指して
今から出来ることって
どんなのがあるかな?」

という感じで続きます…。

この会話の例は、とても簡略化したものですが、
このようなやり取りを実際にしています。

お子さんとの信頼関係を築き、
お子さんも問題と向き合えたときには、
こうしたやり取り
(アウトカムのアウトカムリフレーミングといいます)で、
お子さんの心の中でも
大きなやる気がわいてきます。

他にもお子さんの性格に合わせて
様々なかかわり方がありますが、
お子さん一人ひとりが
———–
これからどうするか?
———–
というテーマを
自分事として考えたときに、
自然と一歩を踏み出していくことができるのです。

とはいうものの、
お子さんが中々主体的に自分の問題と向き合おうとしない
向き合わせたいけれど、子どもと会話にならない…
というご家庭も多い事かと思います。

そんな時は
「今、うちの子は中学生。
親との関係性だけではなく、第三者とのかかわりの中で
新しい自分や、課題に向き合うことができる
成長した自分を作っていく時期なんだ」
ということを思い出してみてくださいね。

そんな時、私たちカウンセラーは、
お子さん、そしてご家族と
並走するために皆さんをお待ちしています。

今回も、最後までお読みいただき
ありがとうございました。

次回は、いよいよ最終回となります。

次回は、
お子さんが一歩一歩進んでいく中で、
ご家族からはどんなサポートが
大切になるのかについて、お伝えいたしますね。

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