こんにちは。不登校支援センターです。
今回は
中学生のお子さんを持つ
親御さまに向けたお話の8回目ですね。
いよいよこちらのお悩み解決メソッドも
最終回となりました。
前回は、
問題の解決に向けての大事なポイント
『自分事としてとらえること』
についてお話しました。
今回は、お子さんの中で
自分事となったあと、
どのようにチャレンジしていくのか
事例も交えながらお話していきますね。
以前、当支援センターに来ていた
中学生の男の子Aくんのケースです。
Aくんは柔道を
小学生からやっていたこともあり
体格もとっても大きな子でした。
中学では、そのことで
クラスメイトから「デブ」など、
悪口を言われていました。
結果、Aくんは傷つき、
学校を休むようになったそうです。
その後…
悪口を言ってきたクラスメイトとは
話し合いの場があり、
相手の子もとても反省していたそうです。
本人もそのことについては
解決したと感じており、
気にはしていない様子でした。
でも、Aくんは、
学校を休みがちになっていったのです。
カウンセリングが進むにつれて、
Aくんも徐々に
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学校にそろそろ行かないといけない
———–
という気持ちが強くなってきたので、
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学校にどう戻るか?
———–
について一緒に作戦会議をしました。
その時にAくんと大事にしたことは、
一歩ずつ慣れていこうということでした。
「いきなりクラスに入るのは無理だと思う。
ちょっとずつ慣れていきたい。」
というAくんの話もあり、
自宅からクラスまでの道のりに
チェックポイントを作りました。
自宅を出てすぐの電柱、
メインの通学路に合流する手前の自販機、
正門が見える前の曲がり角、
正門、クラス、というように、
一緒に地図を書きながら
チェックポイントを作りました。
そして、
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今週は自宅を出てすぐの電柱まで
行って戻ってこよう!
———–
という課題を立てながら、
クリアしたらその次のチェックポイントに、
というようにスモールステップで
徐々に学校に近づいていくことをしていきました。
※これは、シェイピング法や前進戦略といわれる
アプローチ法となります。
このアプローチの大きな効果としては、
お子さんが自信を持ってチャレンジを
していきやすいということです。
いきなりクラスは無理だと感じても、
チェックポイントをクリアしていくにつれて
出来たことが増えていくので、
正門まで行けるようになってから
クラスのことを考えると、
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そろそろ行けるかも?
———–
という思いも持てるようになってきます。
大きな山を登るとき、
一番下から見上げると
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登れるかな?
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と不安も感じますが、
8合目ぐらいから
山頂を見上げると
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あともうちょっと
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という思いも出てきそうですよね。
このように、
細かくステップを設定し、
徐々に目標に近づいていくことを
目指していきます。
実際にAくんも
少しずつチャレンジしていきながら
クラスに近づいていき、
そして、ついにクラスに入ることができました。
しかし、
このスモールステップで
チャレンジをしていく際に
とても重要になるのが、
親御さん、学校の先生、カウンセラーなどの
周りの人たちの気持ちや考えと
お子さんの気持ちや考えを
出来る限り同じにするということ、
足並みを揃えるということです。
というのも…
実際にAくんの事例で起きたのですが、
チェックポイントを
一つ一つクリアしていくことは
いつも同じペースで
出来るわけではありません。
お子さんによっては、
あるチェックポイントが
大きなハードルとなり、
足踏みすることもあります。
実際、Aくんも
正門が見える前の曲がり角から
正門に行くステップで
足踏みしていました。
しかし…
ここまで順調に進んできた
Aくんの姿をみて、
親御さんも先生も
ついつい期待が大きくなり、
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ここまで来たからあともうちょっと。
行けるでしょ。
———–
と周りからの後押しが強くなりました。
そこでAくんも
———–
あともうちょっと!
———–
と同じ気持ちを
持てていたらよかったのですが、
そのときはそうではなく
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こんなにしんどいのに
周りは気持ちをわかってくれない
———–
と感じてしまいました。
そうなると、
こうした周りからの
「がんばろう」という
後押しに対して反発し、
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自分はこんなにも大変なんだ
———–
ということを、
言葉やチャレンジしないという
態度で示そうとします。
クラスに戻るために
お子さんと親御さん、先生と
一緒に取り組んでいるにもかかわらず、
とてももったいない状況でした。
こうした状況を避けるためにも、
今、お子さんは
どんな風に感じているのだろうか?
ということを大切にし、
今の気持ちに合わせたかかわりをすること、
足並みを揃えることが
とても大切になります。
中学生の不登校すべてのケースを
スモールステップで進めていくわけでは
もちろんありません。
しかし、ひとつのチャレンジの仕方として
今回ご紹介しました。
お子さんの置かれている状況は
一人ひとり異なりますので、
乗り越え方も一人ひとり異なってきます。
しかし…
たとえどんな状況に置かれていた
としても、前に進むために
今できることは必ずあります。
こちらの記事を
ここまでお読みいただいたということは、
ご家族の皆さまそれぞれ、解決のために
一生懸命動かれているのだと思います。
もしご自身でどうしたらいいかわからない…
そんな時は、私たちも力となり、
一歩踏み出すお手伝いをさせていただければと思っています。
当支援センターでは、
無料でお話をお聞きすることができます。
まずは、お気軽にご相談ください。
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「こうありたい…」という
家族像の実現に向けて
私たちと一緒に考えていきましょう。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。