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こんにちは。不登校支援センターです。

今回も、突然質問からはじめます。

皆さまご自身の性格を
【一言で表す】と、
どのような言葉になると思いますか?

・短気
・頑固
・自己中

など様々な性格がありますね。

では、この性格は
意味通りの側面しか
もっていないのでしょうか?

そんなことはありませんね。

例えば…
短気な方は
———
決断力があり、
即座に物事を判断することができる
———
という長所があります。

また頑固な方は
———
自分の意思を貫き通す
責任感をもっている
———
とも言えますし、
自己中な方は
———
周りに流されない、
確固たる自分を持っている
———
という特徴があります。

このように、性格についても
短所は長所であり、
また物事は一方向からだけでなく、
様々な側面から捉え考えることができるのです。

この、物事を多角的に捉え、
考える思考を「リフレーミング」と言います。

「フレーム」とは
枠組みを意味しています。

人が考える際に
「これはこうだろう」という
無意識の決めつけともいえるかもしれません。

その枠組みを取り除き、
別の角度から考えることを
「リフレーミング=枠を取り除く」というのです。

リフレーミングにも、
様々な種類があります。

例えば…
「意味のリフレーミング」

これは、
今ある現状や事情には、
見えている以外に
どのような意味、価値があるのかと
考える事です。

「今」不登校という現状にある
お子さんに対して、

「なぜ立ち止まっているのか」
「学校を休んで何をしているのか」

など様々な思いがあるでしょう。

ここで意味のリフレーミングをしてみると、

「学校に行かない時間の中で、
この子は自分と
向き合っているのかもしれない」

「本当に進みたい進路を
探しているかもしれない」

など、様々な可能性が見えてきます。

今まで考えていたことを、
多角的に捉えることで視野が広がり、
ポジティブな面に目が行くようになりますね。

このリフレーミングを通して、
お子さんと親御さんの相互理解が深まった事例をご紹介いたします。

Aさんは中学1年生の男の子です。
乗り物が大好きで、特に電車に対する知識は
大人からしても驚くほどのものでした。
車両についてや、時刻表の作り方、その他電車に関する知識は
何でも知っているのではないかというほどの物知りでした。

しかしAさん自身は
「自分は電車オタクで、周りには電車が好きな友達はいないし、
きっとこんな知識を話し手も気持ち悪がられるだけだ」
と感じていました。
Aさんにとっては、
一つの事に精通した人=オタク=気持ち悪い人
という図式があったのです。

自分に自信がなく、親御さんには
生き生きと電車のことを話しているのに、
そのような楽しい時間をお友達と共有しようとしない姿勢に、
親御さんとしては歯がゆさを感じていました。

「Aが思っているほど、周りの子はAのことを
気持ち悪いオタクだとは思わないかもしれない」

「一つの事に没頭できる集中力はとても魅力的なものだよ」

「何かに熱心になれるということと、一つのものを
大切にして楽しんでいる姿勢は周りから見ても、
楽しそうな人という印象を受けるかもしれない」

色々な角度から、Aさんが持っていた「思い込み」は違う見方もできるのだと
親御さんは伝えていきました。

徐々に、自分の偏った考え、感じ方に気付き始めた
Aさんの今の口癖は「それって、逆にいえばさ」です。

一つの物事を、別の方向からとらえたらこうだよね。
とAさんは自信をもって話してくれます。

高校に進学したAさん、今は鉄道を専門に写真を撮る部活に入り、
友達とお互いの好みを尊重しながら、
自分のやりたいことを素直に楽しんでいます。

人は、マイナスの現象に出会った際、
つい足を止め、
思考を停止したくなります。

しかし、
実際立ち止まっていても
時は流れていくのです。

後で振り返ると、
そのマイナスの出来事も
新たな可能性を見つけるための
継起となっていた、といったことも
あるのではないでしょうか?

今見えている事、
感じている気持ちを、
別の方向から考えてみると
新たな視点が見つかり
肯定的な気持ちが
生まれてくるかもしれません。

そして、肯定的な気持ちが
「自分への自信」

「満足感、充足感」
となり、
次に動き出すエネルギーとなるのです。

日々のお子さんとの会話の中で

「○○ってことは
××ということでも
あるかもしれないね」

といったように、
お子さんと物事を多角的に
考えてみませんか?

いかがでしたでしょうか。

次回は、ここまでお送りした
お子さんとの関わりを通して、

今後どのような変化が予想されるのか?

またお子さんとの接し方について
再度考えていきましょう。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

お悩み解決メソッドを運営する
不登校支援センターをご活用ください。

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