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こんにちは。不登校支援センターです。

不登校の解決事例をお伝えする記事は、
今回で3回目となります。

前回は、中学生のお子さんの事例を紹介しましたね。
今回は高校生のお子さんの事例をご紹介します。

では、早速…

数年前、当支援センターに、
高校1年生の男の子Aくんと
そのご家族が相談に来られました。

Aくんは、真面目な性格で、
学校でも手を抜いたりすることなく、
何事にもきちんと取り組もうとする
姿勢がある子どもだったそうです。

そして、そんなA君の将来の夢は、
親御さんのお仕事の関係もあり、
大工になることでした。

大工になるという夢のために、
高校は工業系の高校に進学しました。

しかし…
入学式当日とその翌日の2日間登校し、
その後学校を休むように…。

親御さんとしても、
どうしたらよいのかわからず、
当支援センターに相談に来られました。

初めてのカウンセリングで、
A君は、カウンセラーと
一言も話をしなかったそうです。

怒っているわけでも、
話したくないわけでもなく、
カウンセラーの話には耳を傾け、
うなづいたりするものの、
自ら話すことはあまりなかったそうです。

その後のカウンセリングでも
カウンセラーからの話にニコっと笑ったり、
問いかけにうなづいたりという
やりとりが中心でした。

しかし、カウンセラーは
A君との心の距離を縮めようと
関わり続けました。

その関わりを続けていたさなか
A君にも、いよいよ高校の出席日数の
リミットが近づいてきました。

学校の先生から
出席日数のリミットが
迫っていると言われたそうです。

そして、A君はカウンセリングで、
「明日から学校に行かないとやばい」
とカウンセラーに対して話したそうです。

これまでA君との信頼関係を築くために、
対話を重ねてきたカウンセラーは
A君の思いの強さを感じ取り、
初めてA君にこう問いかけました。

「どうしたい?」

すると、A君は

「留年したくない。学校に行きたい。」

と答えたそうです。

カウンセラーは彼の気持ちを受け止め、
彼の背中を押すためにこんな言葉を伝えました。

「今からあなたの武勇伝をつくろう。
もし、進級できたらすごい武勇伝になるよ。」

これまで積み重ねてきた
A君とカウンセラーの信頼関係もあり、
この言葉はA君に大きな勇気を与えたのだと思います。

その結果…
A君はその後1日も休むことなく、
学校に行き、進級を決めました。

そうです。
見事に「武勇伝」を作ることができたのです。

ご家族も一安心。

これでもう大丈夫だろう、
と思っていた矢先に
実はもう一波乱起こったとのこと…

何と!?

進級して新しい学年がスタートしてから
3週目に、Aくんは再び学校を休み始めました。

カウンセリングでも、
なぜ行けないのか、
A君自身、心当たりがないようでしたが、
去年の不登校のときとは
気持ち的にも違うことは自覚していて、
カウンセラーにその時の気持ちを伝えてくれました。

その後もなかなか踏み出すことができず、
またしても欠席日数のリミットが迫ってきました。

そして、カウンセラーと改めて話し合い、
A君の性格も考えて、こんな目標を立てたのです。

「今年も武勇伝をつくろう。
ただし、去年とは違う武勇伝にしよう。」

この言葉がまたしても
彼の勇気となったようです。

その後、学校を休まずに通うことができ、
なんと今年は部活にも参加をするようになりました。

そして部活以外にも、
学校の行事などに積極的に
関わりを見せるようになったのです。

A君は、やるとスイッチが入ったら
がんばれるのですが、
そのスイッチが入るまでに時間が必要、
また自分でスイッチを入れるのが
まだ上手ではなかったのかもしれません。

そんなA君に信頼している
カウンセラーからの後押し
これは、A君にとって、
最後まで諦めずに一歩踏み出す
勇気となったのだと思います。

このA君は、
カウンセラーとの対話の中で、
自らの特徴を知り、その特徴を活かして
自らの行動を促すように
道を切り開いていったのです。

この変化には、途中で投げ出さず、
最後まで自分と向き合ったA君の粘り強さと、
そんなA君を見守り続けた
親御さんの存在がありました。

子どもの特徴によって、
不登校との向き合い方は様々です。

しかし、まず子どもの特徴を知ること、
そして子ども自身が、
自分と向き合い自分の力を信じることが、
行動の変化を促すために大切になってきます。

それでは今回の記事はここまでとなります。

次回は、最近特に増えてきている
お子さんのゲームをやる時間が
多くなっているケースについて、
お伝えいたします。

本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました。

お悩み解決メソッドを運営する
不登校支援センターをご活用ください。

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